マメカミツレ(豆加密列)

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キク科タカサゴトキンソウ属花期通年

緑が少ないこの時期に、原っぱを散歩していると
ほんとにちいさなマメカミツレが目立つんだ
ほんとは通年咲いているんだけどね
緑が増えると目立たなくなっちゃう
でもね、こんなにちっちゃくてもカモミールの
仲間なんだ、カミツレというのはカモミールの
和名だよ、マメというのは、ちいさいという意味だ
原産国は、オーストラリア・ニュージーランド
日本へは1940年頃に帰化したのが確認されたんだ
今では、暖かい地域を中心に日本全国に広がったよ

カモミールといえば、ママさんが天気のいい午後に
テラスのテーブルで、ウエッジウッドのセットと
ドーナッツでハーブティーにして楽しんでたわ
「今日は何だかアンニュイな気分…」とか言って
傍らにボードレール詩集「悪の華」をおいて
気怠く儚げな雰囲気を醸し出しながら
「誰か私を守って…」とか呟いてたわ…
そんでもって「ポテトもドーナッツ食べる?」やて
そんなん糖分過多やし猫は食ったらアカンでぇ

アンニュイって…19世紀末のフランス文学かぁ…
カモミールはギリシャ語のカマイメーロン
chamaimelonで「地面のリンゴ」が語源なんだ

マメカミツレは桜やアサガオと同じひとつの花に
雄しべと雌しべがある両性花なんだ
両性花にはメリットとデメリットがあって
自家受粉できるので受粉媒介者が少ない環境では
有利になる。
自家受粉と異家受粉ができるので環境に応じた
繁殖戦略がとれる。
異家受粉による遺伝的多様性が保てる。
以上がメリットだね、デメリットとしては
環境の影響で、長期間自家受粉が続くと
遺伝的多様性が低くなって、病気や環境の変化に
対する抵抗力が低下する。
自家受粉が続くと問題なので花の構造や開花時期を
調整等のインブリーディング抑制策が必要になる。
などがデメリットとしてあるんだよね。
種を残す為の戦いは一筋縄にはいかないね
マメカミツレの未熟な実や種子には微弱な
毒性があってアレルギーを起こす可能性があるよ

難しい事はさておき、この辺でティータイムに
しましょうか、今日はカモミールのハーブティーが
あるから、アフタヌーンティーを楽しみましょ

みつけた場所 守谷市本町周辺


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