


ツバキ科ツバキ属花期2~4月

サザンカが終わる頃にはツバキが咲きだすよ
和名の由来は、艶のある葉に厚みがあるので
「厚葉木」となり、厚のアの字が省略されて
ツバキとなったという説があるけど
諸説あって明確ではないみたいだね
園芸品種はツバキで、雑木林等で見掛ける
野生種はヤブツバキ(藪椿)と呼ばれるんだ
日本原産で北海道南西部から本州・四国・九州
南西諸島、自生の北限が青森県津軽群だね
ツバキとサザンカが混同されることがあるけど
見分ける方法としては、ツバキの花は額と雌しべを
残して一塊でポトリと散るんだ
対するサザンカは、花弁が一枚ずつ散るので
サザンカの周りは、花弁の絨毯の様になっているよ
でもね、近年は多種多様な園芸品種があって
花弁が一枚ずつ散るツバキ(五色八重散椿)も
あるから一概には言えないんだけどさ…

オニギリ博士~この前、公園でツバキの花が
咲いていて、ツバキの木に抹茶色をした
目の周りが白い小鳥達が遊びに来ていたよ
小鳥たちも、お花を見に来ていたのかな

それはメジロだね、メジロは甘い蜜が大好きなんだ
ツバキは小鳥達に花粉を運んでもらう鳥媒花で
メジロは、その細いくちばしをツバキの花に
突っ込んで、先端が筆の様になった舌で
甘い蜜を絡めとって食べるんだよ
この時に花粉がメジロに付着して運ばれるんだね
花の蜜が大好きな小鳥は、他にヒヨドリも
メジロとよく似た構造のくちばしや舌で
蜜をもらっては、花粉をせっせと運ぶよ
スズメも甘い蜜が大好きなんだけれど
スズメのくちばしは短くて舌も短いから
桜の花から蜜をもらう時など、花を根元から
ブチッとちぎって蜜を吸ってはポイッ
ブチッとちぎって、ちゅ~ちゅ~ポイッ
この繰り返しだから花粉を運ぶことはないよね
これは盗蜜という行為なんだ

ツバキの古木は昔から神秘な力が宿ると言われ
ツバキの古木の根が夜になると光るという話や
福井県では、弓型の坂があり、その頂上に樹齢が
数百年のツバキの古木があり、椿女郎という
化け物が毎晩出てきては道行く人の袖を引くとか
山形県では、ある商人が峠道を歩いていると
女が現れて息を吹きかけると商人は蜂になり
その後、ツバキの花に吸い込まれてしまったとか
不思議な話が各地にあるんだよね

マルグリット!!会いたかったよ
ボクの勘違いだったんだね
ぼくへの愛が唯一の希望だったんだね
マルグリット~



いきなりアレクサンドル・デュマ・フィスの
長編小説「椿姫」かぁ?取り敢えず19世紀パリの
高級娼婦マルグリットは呼ばなくていいからね~
ツバキの実を圧搾すると椿油を抽出できて
この油は、女性の髪や肌に艶を与えてきたよ
日本独自の椿油は、オリーブオイルや
ホホバオイルと共に世界三大オイルのひとつで
オレイン酸の含有量がオリーブオイルより多く
パルチミン酸・ステアリン酸等美容と健康に
優れた効果が期待できるんだ
椿油は酸化しにくく油切れが良いので
サクッとした軽い仕上がりになって美味しいよ
この様に、食事とスキンケアにより
アンチエイジング効果があるから
女性にとっては気になるところだね

ツバキってフランス語でカメリアだよね
角のたばこ屋の爺さんが言ってたのを思い出すよ
「カメリアといえばジュエリーマキのカメリア
ダイヤモンドだなぁ」ってタバコ吸いながらね
(株)三貴という会社が経営していた宝石販売店で
当時は、国内宝石販売最大手だったんだって
テレビCMには女優のシャロン・ストーンとか
ダイアン・レインなど名だたる顔ぶれで
CMソングは矢沢永吉・荻野目洋子を起用したりと
当時の会社の勢いが窺えるよね
2004年には同社のフラッグシップ店である
銀座ル・シュプール・ディアマン・クチュール・ド
マキ店に外国人風男性2名が催涙スプレーを使い
ダイヤのネックレス等12点総額35億円相当を奪って
逃げた日本国内最大級の宝石強盗事件が発生!!
当時は、ほんと大騒ぎだったんだって

なんだか話が脱線しまくりですけど…
それだけツバキは人との関わりが深いんだね
これからの時期、ツバキの花の上品な佇まいに
接する機会も多いと思うから
思う存分楽しんじゃおうね~
みつけた場所 守谷市薬師台周辺