


シソ科オドリコソウ属花期3~6月

今日は、この時期道端や野原をよく観察すると
ホトケノザが独特の葉っぱを広げているよ
ホトケノザの花期は3月頃からなんだけれど
近年、気候が暖かくなったせいか
グレープジュースみたいな色をした、ちいさな
かわいい花を咲かせているよ
名前の由来は、葉の形が仏様の台座のように
見える事から付いたんだ
茎が三階建ての様になるから「サンガイグサ」って
別名があるんだよ

そうなんや~この教室に来る前も駐車場の脇に
いっぱい咲いていたわ、お花はまだボチボチやけど

そうだね、ホトケノザは意外とタフで
こんな所にも!?というアスファルトの隙間とか
道路の端っこにも生えていたりするよ

ホトケノザの花には、ほんのり甘い蜜があるから
そっと花を摘んで根元を吸うと、優しい甘さを
舌の先に感じるよ、昔の子供達は野原で
遊んでいる時にホトケノザをみつけると
その甘い蜜を少しもらっては、はしゃいでいたんだ
花壇に植えてあるサルビアの蜜をみんな一列に
しゃがんで夢中になって吸っていた時と同じだね
さっきホトケノザがいろんな所に咲いていると
言ったけど、それはね、ホトケノザの種子は
エライオソームという物質が含まれていて
これって蟻の大切な栄養源で、蟻は巣までせっせと
運びエライオソームを食べるんだ
残った種の部分は巣の外にポイッと捨てちゃう
これによりホトケノザは繁殖域を広げるんだよ
蟻が運搬の途中で落としてしまい、そのまま
忘れ去られた種も芽吹くことができるしね
だから、いろんな場所に咲いているんだね
食糧を提供する見返りに種を運んでもらう
共生関係が成り立っているんだね

ボクの散歩コースにあるIT関連事務所の受付の
お姉さんとボクとの関係と同じだね
ボクはお姉さんに癒しの時間を提供する
お姉さんはニコニコしながらチュールをくれる
見事な共生関係が成立しているんだ

いや…だから…それは違うと思うぞ
それに、あまりチュールを食べ過ぎない方が
良いと思うよ

ええっと気を取り直して本題の話に戻すよ
エライオソームが好物の蟻は植物の天敵である
カメムシやイモムシをやっつけるんだ
これによりホトケノザにとって蟻達は
身を守ってくれる用心棒でもあるんだよ

用心棒と聞けば、黒澤明監督、三船敏郎主演の映画
「用心棒」の話を外せないよな
「用心棒」を観て感銘を受けたセルジオ・レオーネ
監督が「用心棒」の西部劇版をスペインで撮影という
何とも胡散臭い企画をして、有名俳優8名に
オファーするもことごとく断られ当時TVドラマで
人気が出ていたクリント・イーストウッドに
出演を依頼、製作されたのがマカロニ・ウエスタンの
金字塔「荒野の用心棒」!!
後に「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と
ドル箱三部作といわれた超ヒット作やね
あの時のイーストウッドのポンチョ姿と
短く咥えた葉巻がなんともカッコ良かったわ
あぁエンニオ・モリコーネの「さすらいの口笛」が
耳の奥で流れているよ…♬

いや…だから…用心棒でそこまで語るかな…
じゃあボクも脱線すると、ホトケノザの花は
石川県金沢の伝統菓子「辻占」に似てるよね
金沢では「福梅」と並んでお正月の有名な和菓子で
米粉と砂糖を練り合わせて、お花や羽の形をした中に
占いや金沢弁でひと言が書かれた小さな紙が
入っているんだ、その言葉の意味を考えながら
ああだこうだと楽しむんだね、情緒があるよ
さぁて今回は脱線しまくりだったけど
楽しんでもらえたかな?
ホトケノザの蜜でも吸いに行こうかな~っと
ありぁパツオは、またIT事務所のお姉さんかぁ~
みつけた場所 守谷市本町周辺