スイセン(水仙)

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ヒガンバナ科スイセン属花期12~5月

新年明けましておめでとうございま~す
今年もいっぱいお散歩するからよろしくね!
2025年最初のお話はスイセンだよ
関東では、まだ咲いていないけど園芸店等では
切り花として店頭に並んでいるよね
生け花の花材として古くから親しまれてきたよ

ママさんが正月休みに親戚や友達が来るから
自宅の玄関にスイセンと南天を水盤に生けてたわ
正月の雰囲気がグッと盛り上がってたなぁ~

それはそれは一度観に行こうかな
スイセンは中国の「水仙」を音読みして付いた名前で
原産国はスペインやポルトガルの地中海沿岸地域
日本では関東以西の比較的暖かい地域で繁殖してるよ
有名なスイセンの群生地があって紹介すると
兵庫県南あわじ市  灘黒岩水仙郷
千葉県安房郡鋸南町 江月水仙ロード
福井県越前市    越前海岸
日本三大水仙群生地と言うんだ
スイセンは英国王立園芸協会に品種登録された数が
1万種以上もあり、これからも品種改良により
増えていくんだって

スイセンを語る時に外せないのが神話の話よね
ギリシャ神話に登場するニュンペー(精霊)の
エーコーとナルキッソスという美青年のお話
全知全能の神であるゼウスが正妻で嫉妬深い性格の
ヘラ(神々の女王であり結婚と出産の女神)
からの監視を逃れる手助けをしたエーコーは
その事がヘラにばれちゃってヘラの怒りを買い
自ら話すことができなくなり他人の言った言葉を
繰り返す事しかできなくなっちゃったの
エーコーは、若く美しい青年ナルキッソスに
恋焦がれるんだけど、ナルキッソスの言った事を
繰り返す以外は何も言わないエーコーを
ナルキッソスは退屈に思い見捨ててしまうの
エーコーは深い悲しみに暮れ、やがて自らの
体をも失ってしまい声だけの存在に(木霊)…
これを見たネメシス(神に対する侮辱を罰する神)は
ナルキッソスを他人を愛することができず
自分しか愛すことができなくしてしまうの…
ナルキッソスは水を飲もうと水面を覗き込むと
そこには美しい青年が居て(自分)その青年を
愛してしまうの、水面に映った青年に口づけを
しようと身を乗り出した瞬間ナルキッソスは
落ちてしまい溺れて死んでしまったわ
その場所には、水面を覗く様に下を向く
スイセンの花が咲いていたんだって
この伝承からスイセンをナルシスと呼び
自己愛を表すナルシシズム(narcissism)の
語源となったのよ

ペンペン素敵なお話しありがとうです~
多くのファンがいるスイセンだから今の時期
園芸店で購入する機会も多いと思うけど
スイセンは全草有毒だから気を付けなきゃね
特に鱗茎に有毒成分が多いんだよ
誤食すると食中毒症状を起こしたり、汁液による
接触性皮膚炎を起こす危険性があるんだ
過去には死亡事故もあったから、ほんと注意!

茨城県潮来市の小学校でスイセンの鱗茎を
玉ねぎと間違って調理実習の味噌汁へ入れて
食べちゃった児童が中毒症状を訴えた事故が
報告されているよ
そんなスイセンだけど、近年スイセンに含まれる
ガランタミン臭化水素酸塩はアルツハイマー型
認知症の治療薬として人々に役立っているんだ
さぁてまだまだ春は遠いけど、植物達が目覚める
兆しを求めてお散歩しますか


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