ツルボ ― 秋の野に、静かに灯る命の記憶

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🐾 イチゴ味のポッキーみたい 🪴

ピンク色で不思議な形をしたツルボの花
ちいさな花が先端に集まって咲くツルボの花
イチゴ味のポッキーみたいなツルボの花

キジカクシ科ツルボ属花期8~10月

オニギリ博士とつくし君、ポテト君がおしゃべりしてる

今朝の散歩でみつけたのは、ツルボだよ
名前の由来は、ツルボの鱗茎(球根)は皮を剥くと
表面がツルツルしていて「ツルツル坊主」みたい
そこからツルボと呼ばれたとする説や
ツルボの花穂は細長く、花が連なって咲く姿が
「蔓」のように見えるから「蔓穂(ツルボ)」と
呼ばれたとする説があるよ。
別名は「サンダイガサ(参内傘)」これは公家が
参内する際に共人が差し掛ける長柄の参内傘に
ツルボの花穂が似ているからついた異名なんだって
原産地は、日本・中国・朝鮮半島だよ。

オニギリ博士と公園のベンチでお話をするつくし君

オニギリ博士~かわいいお花がシュッと伸びて
ようく見ると、ほんとにきれいなお花だよ

公園のブランコに座って、ツルボの特徴を説明するオニギリ博士

ツルボは春と秋2回葉が発生して、春葉は夏に枯れ
休眠状態になり、初秋の頃に秋葉が発生して
その秋葉の間から花茎が伸びて淡紅紫色の
ちいさな花が穂状に密集して咲くんだ。
なんだか、イチゴ味のポッキーみたいで
美味しそうじゃないか(笑)

公園のベンチで、オニギリ博士にツルボの花について質問するポテト君

この前、ママさんには内緒で、パパさんがくれた
イチゴ味のポッキーに似ているわ
めっちゃ甘くって、ポキポキポキッて
一気に食べたった(笑)

公園のベンチで、オニギリ博士とつくし君、ポテト君がおしゃべりしている

う~ん…食べ過ぎない方がいいと思うよ
春に線形の葉を地面から伸ばして光合成により
地下の鱗茎に栄養を蓄えるんだ。夏になると
葉は枯れて、地上部は無くなってしまうよ。
この夏に時期は、地中の鱗茎だけで休眠中さ
そして、秋になると再び地中から花茎を伸ばして
淡紅紫色の花を咲かせるよ。これは他の花が
少なくなる時期に咲かせることにより
虫たちの注目を集めることができて
受粉の機会が増えるからなんだって、賢いね
ツルボの鱗茎は、飢餓などで食糧が乏しい時に
非常食として人々を支えていたんだ。
でも、鱗茎には微量だけど毒成分が含まれていて
しっかり毒抜きをしなくちゃ嘔吐や下痢を
引き起こす可能性があるよ。
現在では、食べることを推奨していないから
控えた方がいいかもしれないね。
飢餓という重い言葉で表現される時代を過ごした
方々にとって、秋の野に静かに灯る命の記憶
そんな風にツルボは映るのかもしれないね。
ポッキーだったりして(笑)


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