


モチノキ科モチノキ属花期5~7月

旧家の庭にソヨゴの花が咲いていたよ
ソヨゴは雌雄異株で雌株が2~4㎝程の柄が付いた
赤い果実を実らせる姿が、サクランボみたいで
かわいらしいから庭木としても人気があるんだ。
雄株の花は、枝先に集まって咲くのに対して
雌株の花は、長い柄の付いた花を葉腋に1~3個
咲かせるんだよ。
ソヨゴの木は、硬くて緻密な木質だから
算盤の珠や櫛の材料として利用され、工具の柄にも
使われるから「具柄冬青」でソヨゴなんだね。
また、昭和生まれのお父さんには懐かしい独楽も
ソヨゴの木が使われていたんだよ。

ソヨゴの葉は「等圧葉」という内部の圧力が
均一になりやすいため、ソヨゴの葉を炙ると
内部の水分が蒸発して水蒸気が溜まり
裏側の表皮が膨れて破裂する時「パチン」と
音がするんだ、だから岡山県北部では
「フクラシバ」と呼んでいるんだって。
ソヨゴの葉にはタンニンが多く含まれているから
昔から草木染の染料としても利用されて
伝統的な染色技法なんだ。
名前の由来を忘れていたね、光沢のある葉が
風に戦(そよ)いで特徴的な音を立てる様が
ソヨゴになったとされるよ。
そよ風に吹かれてソヨソヨと音を立てるんだって
今度、みんなで聞きに行こうね

そよ風と言えばオリビア・ニュートン・ジョンの
「そよ風の誘惑」を思い出すなってパパさんが
シアタールームでギムレット飲みながら言ってたわ
オリビア・ニュートン・ジョンの父親は
ケンブリッジ大学のドイツ語教授で
母方の祖父は、ノーベル賞物理学者なんやって
アインシュタインがお友達やで…レベチや
そんな家庭で育った彼女も「そよ風の誘惑」が
世界的ヒットとなって一時代をつくると
女優としてもミュージカル映画「グリース」で
ジョン・トラボルタと共演して大成功を収めるんや
晩年は長い闘病生活の末、南カリフォルニアの
自宅で死去、2023年故郷メルボルンで国葬
オリビアの歌声と笑顔はボクに永遠のときめきを
与えてくれるよってパパさんがギムレットを
片手に遠くを見る目で語っていたら
横からママさんの平手が飛んできて
パパさんすっ飛んだわ…ママさん嫉妬深いんや

最後のオチが凄いね…みんな引いているよ…
さて、ソヨゴの実はサクランボみたいで
かわいいんだけど、注意してね毒があるぞ
軽度の毒成分だけど、人が食べると吐き気・嘔吐
下痢を引き起こす可能性があるからね。
犬や猫にとっても有毒で、誤食すると
中毒症状が出てたいへんだから、ペットがいる
家庭は気を付けてあげてね。
建設業界の高級ブランド、住友林業が開発した
住友林業緑化オリジナル商品のソヨゴが
ウインタールビーとプリンセスルビー
美しい葉と大きな果実が特徴のソヨゴの新品種だよ
近くの住宅展示場へお散歩しながら観に行こうか