ハナカイドウ(花海棠)

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バラ科リンゴ属花期4~5月

守谷駅前を散歩していたら、ハナカイドウが
咲いていたよ。染井吉野の華やかな宴が終わる頃
静かに咲きだす、その佇まいが魅力的だね。
ハナカイドウの名前の由来は、中国名の「海棠」を
そのまま読んだんだ。
ハナカイドウは、枝から多くの花柄を伸ばして
先端の花は半開状態で下を向いて咲くのが特徴
別名スイシカイドウ(垂糸海棠)は、この状態を
表した名前だね。染井吉野とは違い花と葉が
同時に広がるから、緑と紅色の花のコントラストが
一層、花の美しさを際立たせるんだ。

なんか知らんけど、ビルの間に突然
こんなキレイな花が咲いていると、ドキッとするわ
でも、こんな発見もあるから散歩は楽しいな。

そうだね、これからの季節は次々と咲きだすから
いろんな花の咲き始めや、満開を見逃さない様に
散歩は欠かせないね。

ハナカイドウの話をする時に外せない話があるよ
中国は唐王朝の黄金時代を築いた第9代皇帝玄宗は
楊貴妃の寝顔を見た際、そのあまりにも優雅な姿に
心を奪われ「海棠の眠り、未だ足らざるのみ」と
詠んだと伝えられるんだ。
この「海棠」とは、日本では「花海棠」の事を指し
中国では、古くから愛される花で、詩や文学の中で
女性の美しさを象徴する花として登場するんだ。

そやけどな、楊貴妃が美し過ぎるが故に
玄宗皇帝は、本分が疎かになり国が混乱して
安史の乱が勃発、楊貴妃が混乱の原因とみなされ
玄宗皇帝は、側近や軍の圧力を受けた結果
楊貴妃に命を絶つことを命令
楊貴妃は、絹織物を使って首を吊る事になったんやろ
ママさんが、青島ビールを飲んで酔っ払うと
この玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋の話をよくするわ
「桜の乱痴気騒ぎが終焉を迎える頃に、ひっそりと
咲く花海棠って、なんだか私と一緒ね…
ポテト、私の美しさは罪深いかしら…」って
酔っ払う度に真顔で問われると…怖いわ…

話をハナカイドウに戻すぞ!
ハナカイドウは、リンゴ属の植物だから
ちっちゃいリンゴみたいな赤い果実が実るんだけど
味や食感は食用リンゴとは程遠く
一般的に食べられることはないんだ。
種子には、微量の毒成分が含まれているから
ちいさな子供やペットが誤って食べない様に
注意しようね。
それじゃ、ポテト君、春の散歩を楽しもうよ~


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