ヒメオドリコソウ(姫踊子草)

,

シソ科オドリコソウ属花期2~5月

ほんとに小さなお花なんだけれど、よく観ると
落ちた枯葉の間から薄紫が差した淡いピンクの
かわいいお花が咲いているわ、ヒメオドリコソウよ
名前の由来は、ヒメは「ちいさくてかわいい」の
意味で、踊り子が踊っているような花の形だからよ
よく似た花で、ホトケノザと間違う事があるけど
ヒメオドリコソウは葉っぱの下から花が咲くの
ホトケノザの花は、葉っぱの上から空に向かって
咲くから、よく観察すると分かるわね

あそこにも、ここにもいっぱい咲いているよ
お花は踊り子って言っていたけど
なんだか、お口をあ~んって開けたみたいだよ

パツオ君、大正解~ヒメオドリコソウのお花は
シソ科に多い唇形花に分類されて、花弁が上下に
開いた形が唇に例えられるのよ
踊り子に見えたり、唇に見えたり、おもしろ~い

ヒメオドリコソウにはミツバチやアブ・蝶々達が
やって来て、唇形花の下の花弁にとまって
蜜を吸うの、この時に花粉が体に付いて
別の花まで花粉を運ぶのね、だから虫媒花よ
ちいさなお花にある蜜は、少し分けてもらうと
舌の上に、ほんのりとした甘さが広がるわ
だけど、いっぱい吸ってはダメよ
初春の頃は、まだまだお花も少なくて
彼らの大切な食糧なんだからね

は~い、パツオ春になったら蝶々さんが
蜜を吸っているところを観たいで~す
楽しみにしていま~す

パツオ君は元気ですね~一緒に観察しようね
ヒメオドリコソウはビタミンCや鉄分が
豊富に含まれてはいるけれど、味は微妙なの
天ぷらなど加熱調理した方が良いけれど
あまりお勧めはしないわ
他の野草にも言える事だけど、食用に採取する場合は
正確な識別と、採取場所の環境、排気ガスや
農薬が使用されていないか等を注意することが
重要なのよ
今日はここまで、パツオ君、甘い蜜の御裾分けを
頂きに行きましょうかぁ~

みつけた場所 守谷市本町周辺


PAGE TOP