


サクラソウ科シクラメン属

今回は、ぼくとペンペンでお話するよ
冬の時期の鉢物の代表格でもあるシクラメンだ
シクラメンの和名はカガリビバナ(篝火花)
この名は、日本のとあるご婦人がシクラメンを見て
「篝火のよう」と言ったのを植物学者である
牧野富太郎が聞いてカガリビバナと名付けたんだ
原種は、地中海沿岸北アフリカから中近東で自生
日本へは明治時代に伝わったんだ
クリスマスが近くなると園芸店では多種多様な
シクラメンが並んでいるよね

シクラメンの花期はざっくり言うと初冬から春の
半年間と結構長く楽しめるのよ
原種は夏咲き、秋咲き、冬咲きがあるわ
本来は、雨季と乾季がある地域に自生するお花で
雨季に開花して乾季に休眠状態になるの
イスラエル王国の第三代王であり、ダビデ王の
息子で後継者でもあるソロモン王が、王冠の
デザインに花をあしらおうとするんだけど
多くの花に断られてしまうの
そんな中シクラメンだけが快く承諾
ソロモン王が礼をすると、シクラメンは照れて
下を向いちゃった、だからシクラメンはうつむきに
咲くという伝説があるわ、なんだかロマンティック

ペンペン素敵なお話をありがとう
ここからはシクラメンの注意点についてだよ
シクラメンという名前から「死」「苦」を
連想するという語呂合わせから
病気のお見舞いにはシクラメンは避けた方がいいね
ヨーロッパでは送別会等で贈るお花だから
「別れ」のイメージがあって結婚式には不向き
赤いシクラメンは「篝火花」でメラメラと燃える
炎を連想するから新築祝いには控えた方が〇
あまり知られてはいないけどシクラメンは
全草毒で特に塊茎にシクラミンという成分が
含まれていて赤血球を破壊する作用があるんだ
誤食すると嘔吐・下痢・胃腸障害・痙攣を
引き起こす可能性があるよ
汁液により接触皮膚炎になっちゃうこともあるから
飾る時は、小さな子供の手が届かないよう
配慮してあげてね、ペットもダメだよ注意してね

は~い気を付けま~す
楽しいクリスマスパーティーにしま~す