アカバナ科チョウジタデ属花期8~10月
ツクシとお散歩でみつけたヒレタゴボウのお話よ
夏の盛りから秋まで、田んぼの畔や水辺の岸等に
群れ咲く黄色くてかわいいお花よ
名前の由来は、葉の基部に魚の鰭に似た部位があって
タゴボウというのはチョウジタデの異名なの
チョウジタデに似ていてヒレがあるから
ヒレタゴボウよ、別名アメリカミズキンバイ
原っぱの側に流れる水路に沿ってズラズラっと
咲いていたり、もう耕さなくなった畑なんかに
固まって咲いていたよ
黄色いお花は、触ろうとしたらパラパラと
散っちゃうんだ、脆いんだね
そうね、ヒレタゴボウのお花は散りやすいのよ
原産国は北アメリカ、1955年に愛媛県松山市で
確認された帰化植物なの、帰化植物とは国外から
人為的に持ち込まれ野生化して定着した植物の事よ
生育環境によっては分枝を繰り返し多くの花を
咲かせ、100㎝以上にも生長して群生するから
存在感のある植物だけど、頻繁に草刈りをする
エリアだと、30㎝以下でも開花する
タフな一面もあるわ
ヒレタゴボウの果実は蒴果で10㎜~20㎜程
完熟すると褐色になり、蒴果の側面が裂けて
0.4㎜~0.6㎜の種子が放出されるわ
種子の数は、ひと株あたり数千粒以上なんだって
田畑の際や池や川のほとりに繁殖するんだけど
水田に侵入すると大変なの、放置しちゃうと
ヒレタゴボウの茎が硬くなっちゃって
コンバインでの収穫作業に支障が出ちゃう
間の悪い事に農作業の中干し後7月から8月に
かけてヒレタゴボウは急成長して
秋になると大量の種子をばら撒いちゃう
農家にとっては厄介な存在なのね
さぁて秋も深まってくると、野のお花も
少なくなるけど、いろんな所へ
みんなでお散歩して
楽しいお話をしなくっちゃね
みつけた場所 守谷市城址公園周辺