ヤマイモ科ヤマイモ属花期7~8月
今回はペンペンとパツオが紹介するわ
オニドコロという、ちょっと不思議なお花よ
和名のオニドコロの由来は諸説あって限定できないの
オニドコロは「鬼野老」この字の由来は
根茎の根が老人の髭を連想することから
山野の老人で「野老」と書いてトコロと読むの
「鬼」は大きいものを表現するから、合わせて
「鬼野老」オニドコロとなるのね
オニドコロのお花は雄花と雌花が別々の茎に咲くの
お花が咲く茎には葉がつかない特徴があるわ
パツオも見たことがあるよ
いろんなお花にグルグルくっついていたよ
みどり色のピロピロがいっぱいあったよ
そうね緑色のピロピロはオニドコロの種子ね
種子には3枚の羽根が付いていて、風に乗って
遠くへ広がるはずだったけど、実の処種子自体の
重量が重いから、周りに落ちて終わりみたい
オニドコロはヤマノイモや自然薯の仲間なの
ヤマノイモとよく似ているけど、ヤマノイモには
ムカゴができるけど、オニドコロにはムカゴが
できないから見分けがつくわよ
日本の在来種で飢饉や戦争で食糧不足に陥った時の
食料(救荒食)として利用された歴史があるの
オニドコロには毒性があるけど、灰汁や重曹で
コトコト煮ると毒抜きができるわ
古くは江戸時代にオニドコロの栽培品種
エドドコロが食べられていたんだって
毒抜き処理をしたオニドコロの根茎は
サツマイモの様な食感と非常に強い苦みがあるわ
慣れて来るとこの苦みが良いらしいの
現在では、青森県南部地方で「野老」を食べる
習慣が残っていて「野老クズは残らない」という
諺があって、一度食べ出すと一粒残らず食べ尽くす
くらい癖になる味なんだって
苦いのキライ でも一回食べたい 苦いのキライ
パツオ苦いのキライです~
でも食べたいかも…
ハイ、パツオ君 青森は遠いけど食べたいね
最後に、所沢市の名の由来が「野老」の沢の地
からだと考えられているんだけど、この事は
京都の道興准后(ドウコウジュコウ)という
高貴な僧侶が東国を巡り歩く中、所沢にある
観音寺で受けたおもてなしに感銘を受け
「野遊びのさかなに山のいも添えてほりもとめたる
野老沢かな」という歌を残していて所沢の名が
出てくる最古の資料に基づいているんだって
今日のお話しは、これでお仕舞い
パツオ君~餡蜜でも食べようかぁ~
守谷市城址公園周辺