トウダイグサ科ニシキソウ属花期6~9月
ねぇねぇなんだか今日は全員集まれって
聞いたけど…
どんなお話しですか?オニギリ博士~
みんながこの暑さのせいでバテてるんじゃないかと
思ったからタフさと知恵を併せ持った
草花のお話しでもしようかなと思ったのさ
この灼熱の時期に地面を匍匐前進しながら
繁殖していこうなんて凄いだろ!
おまけにアスファルトの切れ目なんかで
よく見掛けるイメージだから、尚の事暑く感じるよ
さてさて前置きが長くなっちゃったけど
コニシキソウ(小錦草)のお話しだよ
原産国の北アメリカから明治頃にやってきて
今では日本中どこにでも普通に見掛ける草花だね
コニシキソウの花には花弁が無いんだ
ひとつの個体に雌蕊しかない雌花と
雄蕊しかない雄花を咲かせる雌雄異花の植物だよ
この前、スーパーマーケットの駐車場や
道路の歩道にいっぱい咲いているのを
ツクシは見ました
つくし君は、ちゃんと観察しているね
コニシキソウは似た仲間が多くいて
専門家でも分類が難しいんだって
在来種のニシキソウ(錦草)は葉に斑が無いのが
特徴で、コニシキソウより少し大きなサイズ
葉の形もコニシキソウより大きめの楕円形
ニシキソウより大きければオオニシキソウだよ
コニシキソウは雄花や雌花が分泌する蜜で
アリさんを誘って受粉するんだ
受粉できなかった時でも種子を作ることが
可能らしいけど、蟻さんの力を借りて受粉
する事により遺伝子の多様性を保っているよ
そうして受粉・結実した種子を株が元気な夏は
勢いよくパチンって弾いて親株より遠くへ
飛ばすんだ、自動散布っていうんだよ
生長が鈍化する秋頃になると、蜜を求めて
やって来た蟻さんに種子を散布してもらうんだ
散布方法が二種類あるなんてなんだか凄いね
は~い!パツオもコニシキソウさんが
凄いと思いま~す!
はい、パツオ君 その通りだね
そんなコニシキソウだけど注意点があるよ
全草に毒性があり葉や茎を傷つけると
白い液汁がしみ出て来るんだ、その液汁が
皮膚についてから太陽に晒すと腫れたり水疱が
出来たりするよ、また誤食すると下痢・嘔吐等の
症状がでるんだ
一気に繁殖するからいつの間にか一杯になって
除草する事もあるだろうけど
その時は、必ず手袋を着用しようね
は~い!必ず手袋をして
終わったらお手てを洗いま~す!
みつけた場所 守谷市本町周辺