イネ科 ヒエ属 花期7~9月
梅雨も明けたし早朝の野原で青空教室だね
照り付ける太陽が強力なこの時期に
いつの間にか野原いっぱいに広がっている
イヌビエのお話しだよ
繁殖力が強くて背が高い一年草
農作物の生長を阻害する恐れがあるんだ
駆除する時は気を付けて、細長い葉の縁には
細かなギザギザがあって不用意に触ると
手を切ることがあるからね
そうだよ!お手て切っちゃったもん!
凄く痛いよ!血が出るもん!
ありゃりゃ~もう既に怪我したの?
ちゃんと治療してもらうんだぞ
イヌビエは小さな粒が沢山集まっている
そのひとつひとつが花なんだ、小穂(ショウスイ)
というんだよ
イヌビエという名の由来は「似ているもの」
「劣る」という意味がイヌにはあって
ヒエには似ているが食用には適さないという
意味からついた名前なんだ
角の床屋のジョージ(犬)が聞いたら
怒りそうだよ ウゥ~ワンワン
そっか~怒るかな~ジョージは天然だけど…
イヌビエは人との関わりが古くて縄文時代から
食べられていたと考えられているよ
イヌビエの栽培種がヒエ(稗)であり
米つくりが確立されるまではヒエが食糧事情を
支えてきたんだ
ヒエは冷害に強く安定した生産が期待でき
栄養価が高く食物繊維も豊富で
近年、健康食品として注目されているけど
脱稃及び精白が高コストな為、どうしても
高価な食材になってしまうんだ
食用及び飼料用として長野県や岩手県等で
栽培が続いているよ
因みにノビエというのは タイヌビエ・ケイヌビエ
ヒメタイヌビエ・イヌビエの総称なんだ
長い長い歴史の中でイヌビエからヒエとなり
稲作へと変化する大きな流れは
皆で獲物を分け合っていた狩猟生活から
農耕生活への移行だけど、その結果格差が現れ
より肥沃な大地を求めて争いが始まり
戦争へと突き進んでいく…
植物との関係を歴史の中で紐解くと
人の愚かさが見えてくるかもしれないね
パツオには、良く分かりませ~ん
みんなでキレイなお花を育てれば
良いと思いま~す
みつけた場所 守谷市利根川河川敷周辺