カラスビシャク(烏柄杓)

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サトイモ科 ハンゲ属 花期5~8月

オニギリ博士~ぺんぺん~聞いてよ~
青空教室へ行こうと思って歩いていたら
近くの原っぱで細長い棒を振り上げたような姿の
不思議な形の草をみつけたよ
大っ嫌いなヘビにも ちょっと似てるけど…

あぁそれは多分カラスビシャクだね
このカラスビシャクという名前は
花の独特な形状(仏炎苞)が役に立たないという
意味でカラスが使う柄杓に見立ててついたんだよ
別名ヘソクリって言うんだけれど それは
カラスビシャクは漢方薬として有効成分が
含まれていて農家の人が農作業の合間に
根茎を掘って集めて薬屋さんに売ることで
小銭を貯めたという説からヘソクリって
なったんだ

ヘソクリってポテト知ってるよ~
ママさんがいつもお化粧している机の奥に
かわいい箱があって そこにお金がいっぱいあるよ
たまに開けてはニヤニヤほくそ笑んでいるよ

ポテト君緊急参加でトップシークレットの
ご提供ご苦労様!
カラスビシャクの話に戻すけど
畑の周りなどによく生えていて繁殖力が強く
地下の根茎や葉柄の零余子(ムカゴ)で
増えていくよ
カラスビシャクの花茎は6~7㎝の筒状の苞で
花軸の上部が雄花 下部が雌花で独特の腐敗臭を
出してハエ等を誘うよ
カラスビシャクに引き寄せられたハエ等は
花茎の中で暫くの間閉じ込められて
この間に体の周りに花粉が付着して
やがて隙間が空いて解放されると再び他の花へ
潜り込み そして受粉するんだ
この行為がカラスビシャクが咲いている時期に
繰り返されていると想像すると
なんだか不思議な感じがするね
因みに 同じサトイモ科のマムシグサに
迷い込んだハエ等は二度と出ることが出来ず
死を待つのみなんだ

マムシなんたらが出てきて怖いし!
マムシって名前も怖そうやし!

カラスビシャクにも毒性分があって
球根や果実の液汁に蓚酸カルシウムを
含んでいるから 誤食すると口内炎・嘔吐
下痢を引き起こすから専門知識が無い場合は
注意が必要だよ

みつけた場所 守谷市本町周辺


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