


ヒユ科ツルノゲイトウ属花期4~10月

今回は、初めからスーパーシャケオニギリだ
何故かというと、茨城県の河内町を流れる
新利根川でお散歩したんだ。
新利根川の川面にはナガエツルノゲイトウが
群生していてびっくりしちゃった。
ナガエツルノゲイトウの名前の由来は
長い花柄と横に這いながら伸びる蔓でナガエツル
そしてノゲイトウという花に似ているからなんだ
原産地は南アメリカのパラナ川流域。
ちいさな、かわいらしい花を咲かせるけど
日本に侵入した個体は、花が咲いて受粉はするけど
種子はできないクローンである可能性が高いんだ
それでも、あんなに広がっている理由は
茎や根の断片から、爆発的に増殖するんだよ。
川の流れに乗って断片が漂着して、そこで根を張る
水辺、湿地、陸地でも繁殖が可能な適応力があって
これを栄養繁殖って言うんだけど
破壊的な栄養繁殖力と言いたくなるほどだね。

あの川の岸沿いに、ず~っと続いていた緑に
そんな凄い秘密があるなんて…びっくりだね。

こんなもんじゃないよ、まだまだあるぞ…
多くの植物たちは「生態系における役割」を
担っているもんだけど、ナガエツルノゲイトウは
生態系のバランスを大きく崩す「攪乱因子」として
存在していると言わざるを得ない。
その生態系への影響を列挙すると
在来植物の駆逐:強力な繁殖力で水面を覆い尽くし
光や空間を奪いスイレンやガマ、アシなどの
在来種が生育できなくなる。
単一種優占:本来の多様な植物群落を失い
ナガエツルノゲイトウだけが繁殖する状態になる
水質悪化:枯死した茎葉が堆積し、腐敗による
酸素不足を招き、魚類や水生昆虫の死滅
水流の停滞:水面を覆い尽くしてしまい
流れが滞り富栄養化を招く。
鳥類や昆虫への影響も懸念されていて
葦原などが失われることによりヨシキリなど
鳥類が営巣できなくなってしまう。
ナガエツルノゲイトウだけが繁殖すると
在来の花たちが減ってしまい、訪花昆虫の
食糧(蜜など)が減少してしまう。
人々の暮らしにも影響が出てしまうんだよ
農業への影響は深刻で、水田へ侵入してしまうと
稲の生育を妨げ、倒伏や収量減少の原因となる
また、灌漑や排水が滞って田畑の水管理に支障
草刈り等の物理的除去や除草剤によるコストアップ
ほんと、頭抱えちゃうよね…。

じゃあね食べちゃえばいいんじゃね?とかって
考えるけど、日本では外来生物法に基づく
「特定外来生物」に指定されているから栽培・譲渡
運搬・保管・販売・利用等が原則禁止
よって食用として扱う事自体がNGなんだ
食品としての安全性が確認されていないし
調理中に断片が流失すると再繁殖の恐れがあるからね

今回は、少し長くなっちゃったね
ナガエツルノゲイトウは海外でも問題になっていて
アメリカやオーストラリアでは生物的防除が
一定の成果を上げているらしいけど
日本では外来生物法の制約や、天敵が従来の植物を
食べる可能性があるから、他国から天敵を入れる
ことには慎重な検討が必要なんだって。
なんだか、難しい話になっちゃったけど
今日はこれでお仕舞♡
♪先生 さようなら みなさん さようなら♪