キョウチクトウ(夾竹桃)

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キョウチクトウ科キョウチクトウ属花期6~9月

オニギリ博士コクバン

今朝の散歩でみつけたのはキョウチクトウだよ
名前の由来は「夾竹桃」という中国名を
音読みしたんだ。それぞれの意味を説明すると
「夾」は「はさむ、混ざる」と言う意味
「竹」はキョウチクトウの葉が竹に似ているから
「桃」は花の色や形が桃の花に似ているだろ
そこから竹の様な葉と桃の様な花の特徴が
混ざりあっている姿なので、この名前がついたんだ

スーパーシャケオニギリ

ここから先はスーパーシャケオニギリに変身!
(オニギリ博士は、話の内容が複雑になる場合
スーパーシャケオニギリに変身するのであった
3分間だけよ)1945年8月6日広島に原爆が
投下され、街は焼け野原となり専門家の間では
「75年間は草木も生えない」と言われたほど
壊滅的だったにも拘らず、その翌年には
瓦礫の隙間から美しいキョウチクトウの花が咲き
市民に生きる力と復興への希望を届けたんだ。
この出来事により1973年11月3日市民投票で
キョウチクトウを「市の花」として正式に制定
毎年8月6日頃に満開を迎えるキョウチクトウは
平和記念日と重なり、広島市民には特別な
花となったんだ。

スーパーシャケオニギリ

キョウチクトウは世界中で愛されているんだ
ゴッホは1888年にパリを離れ、南仏アルルに移住
ゴッホは「まるで日本に来たようだ」と語り
キョウチクトウが街路樹として多く植えられている
南仏アルルの街を深く愛していたんだ。
そんなアルルでの生活の中で生まれたのが
「夾竹桃と本のある静物」この作品の中には
エミール・ゾラの小説「生きる歓び」が添えられ
希望や再生のイメージが込められているよ。
ゴッホにとってキョウチクトウは、苦悩の中でも
輝く生命力を象徴し、芸術家としての
夢と再生への希望を託した花だったんだって。

そんなキョウチクトウには青酸カリよりも強力な
毒成分オレアンドリンが花・葉・茎・根・果実
樹液・落ち葉・煙・土壌 すべてに含まれていて
枝を切った時の白い樹液や、燃やした時の煙にも
毒性が残り、吸い込むと中毒症状を起こす可能性が
あるんだよ。ペットや家畜にも危険で、過去には
牛が死亡した事例も報告されているんだ。
1975年フランスで野外バーベキューをしていた
グループがキョウチクトウの枝を串として使用
7人もの人が死亡する痛ましい事故や
1877年西南戦争で官軍の兵士がキョウチクトウの
枝をお箸の代わりに使用して中毒に…
夏の暑い時期に、公園や緑地で赤色・白色
ピンク色等の花で、ボク達を楽しませてくれる
キョウチクトウ。取り扱いには注意が必要だけど
平和を祈る気持ちや、ポスト印象派のゴッホに
愛された美しい花は、ボク達も大好きさ
おっと、そろそろ3分かな…


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