オオバコ(大葉子)

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オオバコ科オオバコ属花期4~9月

今日は天気も良いし公園でお話しするよ
空き地や道端で普通に見掛けるオオバコのお話し
名前の由来は、葉が大きく広いから「大葉子」と
なったと言われるけど、当て字だろっていう
意見もあって正しくは分からないんだ。
オオバコの仲間は世界中に150種以上が存在すると
言われているんだって。
日本全国に広く分布していて、トウオオバコは
日本固有種、ハクサンオオバコは高山性
エゾオオバコは北海道や日本海側に分布
ヘラオオバコやセイヨウオオバコは外来種だよ。

オオバコの茎を使って、互いに引っ張りやっこして
遊んだってパパさんが、この前、長野県へ
キャンプへ行った時にママさんと話してたわ
子供の時の話をするパパさんは楽しそうやで。

昔話は楽しいよね~オオバコは地方名が
いっぱいあって、その遊びは「オオバコ相撲」だね
そこからスモウグサと呼ぶ地域もあるんだよ。
その他にも、カエルがオオバコの葉の上で
休んだりする姿から、カエルバ、カエルッパ
ゲーロッパなんて言う地方名もあるんだ。
オオバコの種子が水に濡れるとゼリー状に膨らみ
粘っこく絡みついて、なかなか離れない事から
「ブスの恋」と呼ぶ地域があるんだって
なんだかなぁ~これって今の時代やばくない?
このねばつく原因は種皮に含まれる「ムシレージ」
という粘性物質によるものなんだって。

オオバコには雄性期と雌性期があって
先に雌しべが成熟して受粉を完了し、その後
雄しべが成熟する事で自家受粉によるリスクを
避ける仕組みになっているんだ。
この事を「雌性先熟」といって遺伝的多様性を
確保するためなんだね。
それとね、オオバコは面白い生存戦略の武器を
手に入れたんだ、それは「踏み跡植物」作戦!
これは、生息環境がガシガシと人や動物に
踏まれちゃうと他の植物達にとっては
住みにくい環境だけど、オオバコにとっては
踏まれてもへのかっぱだから、ガシガシ踏まれて
他の植物が弱っている間に、どんどん生長しちゃう
こう見えて意外とタフなんだよね。

ほんと、普通に何処でも見掛ける植物だけど
凄い戦略を武器にして競争しているんだね
パツオもびっくり

踏まれなくなると、他の植物の生長スピードに
オオバコはついて行けず、背の高い植物に負けて
その場所では自然に絶えてしまう事があるんだ
キビシイのう~(このフレーズが分れば昭和世代)
そんなオオバコも、古くから生薬として利用され
乾燥した葉を煎じて「オオバコ茶」として飲むと
気管支を労わる効果が期待できるんだ。
また、種皮には食物繊維が豊富だから
便秘予防の効果があって、オオバコエキスには
保湿効果があるからスキンケア商品にも
配合されているんだよ。
何気ない存在で、普通に生えている植物でも
思いも寄らない能力を秘めている事があるから
これからも、お散歩しながらお勉強だね。


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