


キジカクシ科ムスカリ属花期3~4月

今回は、パツオ君と一緒にムスカリのお話よ
名前の由来は、甘い香りが「ムスク」の香りに
似ている事からついたの。
原産国は、地中海沿岸から南西アジアね
日本へ紹介された当初は人気が無かったけど
品種改良されて、今では園芸店の人気者ね
代表的な品種をいくつか挙げると
ムスカリ・アルメニアカムは代表的な原種で
コバルトブルーの花色よ
ムスカリ・ボトリオイデス・アルバは花色が白
ムスカリ・ゴールデンフレグランスは黄色の花色と
青色がグラデーションで入って甘い香りが特徴的
ムスカリ・ブルースパイクは八重咲の青色で大型ね
園芸品種が増えると、好みの色を探して
お庭に植えるのが楽しくなっちゃうわ。

公園の入り口近くにあるお家の庭に
チューリップが咲いていて、周りに青や白の
ムスカリがいっぱい咲いていたよ。
ちっちゃなブドウみたいでかわいいな

ムスカリは名脇役ね、勿論ムスカリ自体も
ステキなんだけど、寄せ植えにすると
より華やいだ感じになって魅力倍増よ。

ムスカリは、観て楽しむだけじゃなくって
ギリシャやイタリアでは食材として
古くから親しまれているのよ
ギリシャのハネムスカリ球根料理「ヴォルヴィ」は
球根の酢漬けで、クレタ島では山羊肉を煮込んだ
料理の付け合わせとして使うんだって
イタリア プーリア州の郷土料理
「ランパショーネ」はハネムスカリの球根を茹でて
塩とオリーブオイルで味付けしたシンプルな料理で
その独特な苦みが特徴的で癖になる味なんだって
但し、これらの料理に使うハネムスカリの球根は
観賞用に育てられた品種ではなく
食用に栽培された球根を選んで調理しているから
この点には注意してね。

あとね、意外な側面として、約6万年前の
ネアンデルタール人の遺跡から、ムスカリが
人類最古の埋葬花として使われていた痕跡が
発見されたんだって。
う~ん、ちょっとイメージ沸かないけど
古くから人との関わりがあったお花なのね
さぁてパツオ君、お話はここまでよ
さっき話に出た公園の入り口近くの
お家に行ってみようか
あそこの奥さん、大の猫好きだから
おやつの時間にしましょうか。