セツブンソウ(節分草)

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キンポウゲ科セツブンソウ属花期2~4月

前回に引き続き、つくば市の実験植物園に咲いていた
セツブンソウについてお話するよ
日本原産の山野草で、名前の由来は2月の節分の頃に
咲くから節分草なんだけれど、実際には
節分も過ぎた2月半ば頃から咲き始めるよ
関東地方から九州地方にかけての山間部
落葉広葉樹林の落ち葉が広がったエリアで
理想的なのは半日日陰になり水捌けが良い場所
土壌は中性から弱酸性がセツブンソウにとって
居心地がいい環境になるよ、別名はイエニレだ

植物園でも、大きな樹の下に集まって
咲いていたよ、白い花弁がキレイだったなぁ

純白の花弁が美しいと言いたいところだけど
あの花弁に見える部分は、じつは花弁じゃなくって
5枚の萼片なんだ、本当の花弁は退化し
2裂して黄色い蜜線を持ち、花粉媒介者達を
引き寄せる役割があるんだ(黄色い部分)
花の青いしべが雄しべで、雄しべに囲まれた
数本の白いしべが雌しべになるんだよ
受粉を促す独自の戦略なんだね、なんか凄いぞ

山野草として人気が高まっているんだけれど
環境省のレッドリストで「準絶滅危惧(NT)」に
指定されているんだ、群生地の保護や環境保全が
地域住民や環境保護団体により進められているよ
広島県庄原市総領町では、一時、絶滅したと
言われていたけど、住民たちが守り続けているよ
兵庫県丹波市では保護活動が活発で
毎年2月から3月に「節分草祭り」が開催され
多くの人が訪れてセツブンソウの魅力や保護の
重要性が広く伝えられているんだよ
セツブンソウは「初恋の香り」と言われる
甘い柑橘系の香りがするから、その香りを嗅ぐと
初恋の人を思い出すんだって、こんなところも
みんなに愛される所以かな

初恋と言えば、あの子と語り合いながら飲んだ
珈琲を思い出すよ、その時は決まってネスカフェさ
BGMにはロバータ・フラックのあの名曲
killing me softly with his songが流れていたっけ
あのCMコピーも思い出すなぁ
「ネスカフェは世界の言葉」
「世界中どこでもネスカフェ」だったっけ…

スイスの食品会社ネスレが1938年にスイスで
発売開始したネスカフェのCMかな
世界各国の文化やライフスタイルを反映した
有名なCMだけど、そのCMは1970年代に
流れていたんだぞ…パツオはいくつかな?
話を戻して、セツブンソウはキンポゲ科の
トリカブトと共通するアルカロイドのアコニチンが
含まれていて、摂取すると神経系にダメージを与え
嘔吐・腹痛・呼吸困難等の中毒症状を引き起こす
可能性があるから注意が必要だよ
特にちいさな子供やペットは要注意だからね

2月24日ロバータ・フラックさんが亡くなりました
貧困家庭の子供に無料で音楽教育を受けさせる
慈善活動や動物愛護活動にご尽力されました
心よりご冥福をお祈りいたします


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