ヤブラン ― 日陰に灯る紫の予感

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🐾 あなたがナルキッソスのお母さん? 🪴

秋空の下、駅のロータリーの花壇に咲くヤブラン
秋空の下、少し涼しくなった風に揺れるヤブランの蕾たち
お洒落なストライプを纏った葉っぱに囲まれて咲くヤブラン

キジカクシ科ヤブラン属花期7~10月

秋の野原で、ぺんぺんを先頭にみんなで散歩を楽しむ

今朝の散歩でみつけたのは、ヤブランよ
名前の由来は、藪の様な日陰の場所に生えて
葉っぱの形が蘭に似ているからよ。
実際にはラン科じゃなくってキジカクシ科
なんだけどね。
学名は「Liriope(リリオペ)」というんだけど
リリオペとは、ギリシャ神話の淡水の妖精なの
美しい川の精霊なんだって。
リリオペと川の神ケフィソスとの間に産まれたのが
あのナルシストの語源となったナルキッソスなの

秋の野原で、かわいいお花のヤブランをみつけて喜ぶつくし君

ぺんぺんが好きなギリシャ神話のお話しだね
ヤブランもかわいいお花だから
ナルキッソスって、ほんと美青年だったんだろうな
でも、何だか不思議だね、そんな神話に関係がある
お花が、身近なところに咲いているなんて…

秋の野原で、両手を広げて寛ぎながらヤブランの話をするぺんぺんちゃん

ヤブランには地方名が幾つかあって
福島県では「テッポウダマ」
新潟県では「ネコノメ」
岐阜県では「ジャガヒゲ」
鹿児島県では「インノシポ」
どれも個性的な地方名でしょ。

草花の中で、秋の風を感じながら微笑むぺんぺんちゃん

ヤブランの実は、最初は緑色なんだけど熟すと
黒く艶のある果実になるの
その果実は、時間が経つと果皮が自然に剥がれて
裸の種がむき出しになっちゃうという一風変わった
性質を持っているのよ
この様な珍しい特徴はヤブラン属とジャノヒゲ属
だけが持っているんだって。
それと、ヤブランの果実にはサポニンが含まれていて
人にとっては問題が無いレベルの毒性だけど
子犬や子猫が口にすると危険だから
ペットがいるお庭では、注意してあげてね。

野原で、草花に囲まれながらヤブランの果実について語るポテト君

「テッポウダマ」なんて、ちょっぴり物騒な
地方名があるけどな、黒く熟した艶々の果実が
鉄砲の玉に似とるからついた訳で
決して特殊な自由業の方が、対立する組織の
事務所にカチ込む人の名称とかとちゃうから…
安心してや(笑)


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