アメリカキンゴジカ―朝の一瞬に咲く旅人

,

🐾 兼高かおるもびっくりな旅行好き!? 🪴

朝日を浴びて開花するアメリカキンゴジカ
圃場の傍で侵入を企むアメリカキンゴジカ
初秋の頃、ほんの数時間だけ開花するアメリカキンゴジカ

アオイ科キンゴジカ属花期7~9月

そろそろ秋を感じる朝、みんなと一緒にお散歩だ

今朝の散歩でみつけたのはアメリカキンゴジカだ
漢字で書くと「亜米利加金午時花」だよ。
名前の由来は、原産地が熱帯アメリカで
キン(金)黄色い花を咲かせて、ゴジカ(午時花)
という植物に似ていて、江戸時代の時間で
「午の刻」の正午頃に咲く花という事からだよ。
真夏から初秋の晴れた朝に咲くんだけど
開花の時間が非常に短くって、朝の8時~9時位に
咲いて1時間程で閉じることもあるんだ。
その日の気象状況に応じて開花時間が変化するから
観察するのが大変なんだよね。

野原でみつけたお花の話を楽し気に話すつくし君

だから、お花自体を観る機会がなかったんだ。
あそこはよくお散歩していたのに、黄色いお花に
気が付かなかったもんね。

野原でみんなにアメリカキンゴジカの説明をするオニギリ博士

アメリカキンゴジカの種子には動物の体毛に
ひっかかる棘があって野生動物や人間の衣服
靴などに付着して広がったみたいなんだ。
1950年代に群馬県と神奈川県で初めて
確認されたよ。

原っぱでみんなと話すオニギリ博士

アメリカキンゴジカは、当初、港湾や鉄道沿線等の
物流の多い場所で見つかっているから
人為的な移動(貿易・輸送)によって
日本に侵入してきた可能性が高いんだ。
その旅は遠く熱帯アメリカ(北アメリカ南部~
中央アメリカ~南アメリカ北部)から人や物資に
ひっかかったり混ざったりしながら海を越えて
やってきたんだね、それはまるで世界中を旅した
「兼高かおる世界の旅」みたいじゃないかな。

秋晴れの下、みんなと打ち合わせをする編み猫たち

この花の横を散歩する時は、そっと観察して
そっと離れようね、何故かって?
それはアメリカキンゴジカの種子は旅好きだろ
おまけにくっつき魔だから、ボクたちが種子の
「旅の仲介人」にならないようにするためさ
みんなも草地や畑の縁に群生していたら
不注意に踏み込んじゃったりすると
種子が広範囲に落ちたり、衣服や靴にくっついて
他の場所まで運んでしまうかも…
そうならないように、アメリカキンゴジカの花を
楽しんだ後は、種子の拡散に加担しないよう
チェックを忘れないようにしようね。


PAGE TOP