ツルマメ(蔓豆)

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生ビールの友のご先祖様は君だったのかぁ!?

マメ科ダイズ属花期7~9月

今朝の散歩でみつけたのはツルマメだ
日本では、本州・四国九州・沖縄に分布
海外では中国、朝鮮半島、ロシアの一部にも生息
ツルマメの花は蝶形花と呼ばれるタイプで
蝶が羽を広げたような形をしているんだ
花弁は5枚で構成されていて
一番大きくて上にある花弁は旗弁
左右にある花弁は虫達の着陸場所で翼弁
下側にある2枚の花弁が合着して、雌しべと
雄しべを包み込んでいるのが舟弁というんだ。
これらはマメ科特有の花の形だよ。

マメ科の花は、独特のかわいらしさがあるよね。
ツルマメは、通常時は自家受粉が主なんだけど
開花した時にタイミングよく虫達が訪れると
他家受粉も成立するんだよ。
つまり「誰も来ないと自分で」「誰かが来たら
交配もするよ」という柔軟な繁殖戦略なんだ。
これにより遺伝子の多様性の維持に繋がり
品種改良の研究でも注目されているんだよ。

ツルマメは東アジアに自生する野生種なんだ。
約5000年以上前から人間と関わっていて
栽培の始まりは中国なんだって。
ツルマメの中から粒が大きくて収穫がしやすい個体が
選別されて、栽培化が始まったんだ。
その結果、豆腐・味噌・醤油・納豆等
和食の根幹を支える食材が誕生したんだね。
おっと、生ビールには欠かせない枝豆も
ツルマメがご先祖様だよ。
散歩をしていると、何気ない道端や
野原にも、普通に咲いているツルマメが
日本食に、多大なる貢献をしているなんて
なんだか凄いよね。


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