シマスズメノヒエ(島雀の稗)

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イネ科スズメノヒエ属花期7~10月

今朝は、野原や道路脇で普通にみられる
シマスズメノヒエについてお話しするよ
名前の由来は、在来のスズメノヒエに似ていて
初記録が小笠原諸島(島)だったからなんだ
太平洋側なら「なんだか雑草がいっぱい…」
程度の認識で、あまり気にもしないかもしれないけど
1945年以降、第二次世界大戦後、都市部の復興や
インフラ整備が進む中、斜面や道路脇の緑化が
重要視され、1948年頃から福岡市内で確認された
シマスズメノヒエが緑化用に導入されたのが
きっかけで分布拡大していったんだ。
シマスズメノヒエが選ばれた理由は、踏みつけに強く
根がしっかり張って、斜面緑化の土砂崩れ防止に
適していたからなんだ。

ふ~ん、そんな役割もあったんだ
普通に生えてる、普通の緑だと思ってた
ちょっと毛虫っぽいから、ビックリする時があるよ

そうなんだよね、人によっては、あの穂が
毛虫に見えると言う人もいるよね。
種は、風や雨水、動物や人間の靴底にくっついて
拡散されるよ、強い休眠性を持っているから
土壌で数年間も生存し続けて、高温・多湿・日照
などの環境要因が揃うと「それっ」っと一斉に
発芽するんだ、だから一度根付くと根絶が難しい
草花なんだよね。

シマスズメノヒエは、無生殖繁殖(栄養繁殖)でも
勢力範囲を広げていくんだ。
地下茎(根茎)と匍匐茎(ランナー)から
新しい株が伸びていくんだよ。
でもね、現在では芝生や農地に侵入すると
除去が困難な「要対策外来種」になっているんだ
なんだか、都合よく振り回されているよね。

人間の都合に翻弄されると言えば、これやで
2001年スティーブン・スピルバーグ監督
映画「A.I」やな、スタンリー・キューブリックが
生前に温めていた企画なんやって。
人間の様に「愛すること」ができる少年型ロボット
デイビッドが主人公なんや、試験的に家庭に
迎え入れられてんけど、実の息子が回復して
戻ってくるとデイビットは疎まれ森に捨てられる
それから、幾多の試練があって、デイビッドは
湖の底にある遊園地の敷地内に沈んじゃう…
そして、遊園地のブルーフェアリー(青い妖精)像の
前で、数千年間もの間「ママに愛されたい」と
願い続けるねん…その間、地球は変わり果て
人類は絶滅して、湖は凍りつき、未来の高度な
ロボット達がデイビッドを発見して、彼の記憶の中に
ママへの愛をみつけ、その記憶を再現したんや
たった一日だけママと再会することが叶うねん。
そして、その一日が終わると再びママは眠りにつき
デイビッドも「夢のような現実」の中で眠りにつく…
ただ、ママに愛されたいという切実な思いが
数千年の時を経て、たった一日だけ叶うという
残酷であり、美しくもあるストーリーに
パパさんと抱き合いながら泣いたで…ほんま…
今でも、アカン…思い出すと…是非観てや~


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