


スイカズラ科ツクバネウツギ属花期6~10月

お外はバテちゃうくらい暑いから教室からだよ
6月から10月までと花の期間が長いアベリアだ
和名は、花衝羽根空木(ハナウツバネウツギ)
花色は白色の他にピンク色もあり、葉の色も黄斑や
白斑、光沢のある緑とか赤く紅葉する品種もあるよ
病害虫の被害が少なくて寒さにも強いから
あまり手の掛からない育てやすい良い子。
そのため公園や道路脇等によく植えられているね。

旧町内の屋敷に生垣にして植えてあるよ
ちっちゃなお花が枝の先っちょに集合~
寒い寒い冬以外は、いつも咲いているから
町内会長さんのお家へ行く時の楽しみなんだ

あそこの生け垣は立派だね。
アベリアは中国原産のアベリア・キネンシスと
アベリア・ユニフローラが言わば両親で
この2品種の長所を活かして1886年にイタリアで
交配作出されたのがアベリア・グランディフローラ
この品種が世界で30種以上あるアベリアの中の
代表選手になるんだ。
アベリアは、その多くが種をつけないんだよ
その理由として
交配種が主なため種子形成が起きにくい性質
甘い香りで虫達を誘うが自家受粉では種ができにくい
挿し木での繁殖が簡単かつ確実なので、園芸では
種を使う機会がないのも理由の一つかな。

あの甘い優しい香りやったらママさんが言ってたわ
「アベリアの優しい香りを嗅ぐと思い出すの
よく銀座のデパートで、おばあちゃまと買い物を
した時に、初めて駄々をこねて買ってもらった
アコちゃんおしゃれセットの事を…
当時の女の子の間で大ブームだったのよ」って
大人の真似をしたい女の子達の憧れの的で
リップクリーム・マニキュア・パウダー・化粧水が
セットになってたんやって、知らんけど。

1970年代に㈱ダイヤが販売していた
「アコちゃんおしゃれセット」だね、当時では
画期的な商品企画で、おませな女の子たちの
憧れだったんだよね。
1946年創業、福岡県博多区に本社を構え
現在も美容業界トップクラスの専門商社だ。
アベリアの花の香りから、昔々に買ってもらった
感動を思い出すなんて…ママさん素敵な方だね