


ミズキ科ミズキ属花期5~7月

今日のお散歩でみつけたのはヤマボウシだよ
公園や街路樹で見掛ける機会が多いよね。
名前の由来は、中心に多数の花が集まる頭状の
花序を僧兵の坊主頭に、白い総苞片を白い頭巾に
見立て、そこから「山に咲く法師」と名付けたんだ
また、一説には比叡山延暦寺の僧兵「山法師」に
因んで名付けられたとも言われているんだ。
僧兵とは、日本の古代後期から中世にかけて
存在した武装した僧侶の事で、寺院を守るために
武器を持ち戦った人々のことだよ。
有名な僧兵集団としては、奈良興福寺の奈良法師も
知られているよ。

パパさんが庭から街路樹のヤマボウシを見ながら
呟いていたんやけど、戦国時代には会津地方の
恵日寺に3000人規模の僧兵団がいて、会津を
支配下に置いていたんやけど、伊達政宗が
会津に侵攻した際、戦渦に巻き込まれて喪失
北陸地方では、白山平泉寺に最盛期8000人規模の
僧兵団がいたんやけど一向一揆との抗争で
一時は弱体化したんやって、そやけど豊臣秀吉と
手を結ぶことにより寺領を回復したんや。
「ポテちゃん、僧兵とは寺社勢力に所属する
武装集団という事だよ…めんどくせ~な」やって

お~い、樹木のヤマボウシの話に戻すぞ~
ヤマボウシは日本や中国、朝鮮半島に分布
初夏に白い花を咲かせ、秋には赤い果実がなるよ
ヤマボウシの果実は9月頃に収穫の時期を迎えて
赤く熟し触って柔らかくなったら食べ頃だよ。
甘みが強くねっとりとした食感で、果肉の中に
細かい粒が含まれているからシャリシャリした
食感も楽しめる、これは個体差や熟し具合によって
ねっとり感が強いものもあれば、シャリシャリ感が
強いものもあるという事だね。
栄養面では、ビタミン類やアントシアニン
βカロテンを含み、疲労回復や美容効果に期待
そのまま食べるとマンゴーやバナナみたいな
風味があるんだよ。
ホワイトリカーに漬け込んで果実酒にしても良いし
定番のジャムも甘くて美味しいぞ

パツオ見たもん、去年の秋頃、角のたばこ屋の
迷犬レモンが、ヤマボウシの木に登って
揺さぶったり、木に体当たりをして
ヤマボウシの実を落として食べてたよ
ガッツガッツ食べたせいか、ゲーゲー吐いてたよ
あれはきっと食べ過ぎで消化不良を起こしたんだ
あの犬、やっぱり迷犬なんだね。

犬は散歩の途中でヤマボウシの実をみつけると
拾って食べちゃうから、食べ過ぎない様に
注意が必要だね。
ヤマボウシは、何と言っても四季折々の変化が
最大の魅力で、お庭や公園のシンボルツリーとして
人気だね、ただ気を付けなくっちゃいけないのが
ハナミズキとよく似ているから、間違っても
ハナミズキの実を食べちゃダメだよ、毒だから
花弁のように見える総苞片(萼が変化)が便宜上
花弁と呼ばれるけど、ヤマボウシの花弁の先端は
尖っていて、ハナミズキの花弁の先端は
へこんでいるから間違わないようにね。