カタバミ(片喰)

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カタバミ科カタバミ属花期4~9月

今朝の散歩で黄色い花がたくさん咲いていたね
あれはカタバミなんだ。今日はカタバミのお話だよ。
カタバミの名前の由来は、葉の一部が
食べられた様に欠けて見える事からついたんだ。
カタバミには、驚くほど多くの地方名があるんだ
その数なんと180種類以上なんだって
その一部が「すいば」「すずめぐさ」そして
「ねこあし」!これってほんとかわいいね~
そんなカタバミは、地面を這う匍匐茎を伸ばして
どんどん広がっていくんだよ。

黄色いお花がかわいいね~
でもね、夜のお散歩の時には、葉っぱが
手を合わせたように閉じていた様な…

ちゃんと気付いていたんだ~
カタバミの葉は夜になると閉じるんだよ
これを就眠運動というんだ。
夜になって葉を閉じる事により、葉の表面から
水分が蒸発する事を防ぐと言われているけど
確かな答えは、未だ解明されていないんだって。

カタバミの果実は成熟すると縦長の蒴果になって
蒴果の中には種子が並んでいるんだ。
蒴果は乾燥する事により内部の圧力を高めて
種子を飛ばす準備を整えるよ。
やがて動物や昆虫達から何らかの刺激を受けると
種子を包んでいた薄い膜が激しく反転して
勢いよく種子を弾き飛ばすんだ。
1m~2m程飛ばして勢力を広げるんだよ
凄いね!散弾銃みたいだ。

散弾銃といえばノーベル文学賞受賞者で
「誰がために鐘は鳴る」や「老人と海」の作者
ヘミングウェイやね。父親のクラレンスは医者
母親のグレイスは元声楽家の家庭に産まれたんや
人生で二度の航空機事故に遭遇して
二度とも奇跡的に生還したという凄い話を
夏になるとパパさんがラム酒ベースのカクテル
モヒートを美味しそうに飲みながら教えてくれたわ
モヒートはヘミングウェイが愛飲したカクテルで
スペイン語の「濡らす」が名前の由来やって
そやけど、事故の後遺症で躁鬱になってもうて
1961年7月2日の早朝、散弾銃で自殺したんやわ。
因みに、ヘミングウェイは猫好きで有名なんやけど
知り合いの船長から2匹の猫を貰い受けて
この猫は指が6本ある多指症の猫で
ヘミングウェイは幸運を呼ぶ猫と信じていたんや。
キーウエストのヘミングウェイ博物館には
今も直径子孫の猫たちが50匹飼われていて
6本指の遺伝子が受け継がれているんやって。

なんだか凄い話へ繋がっちゃったけど…
カタバミは昔から食べられると言われているけど
シュウ酸が多く含まれているから、多くの動物は
避けているんだ。シュウ酸は神経細胞や
心筋細胞にとって不可欠なカルシウム・イオンを
強奪するから様々な問題を引き起こす可能性があるよ
料理に飾ってある少量の花や葉なら問題ないけど
扱う時は注意しようね。
カタバミの葉を使って面白い実験ができるんだ。
カタバミの葉か茎で10円玉を磨くと
あれっ不思議!10円玉がピッカピカ!
これはカタバミに含まれるシュウ酸が10円玉の
表面に付着している酸化銅と反応して
黒ずみが取り除かれるからなんだ。
是非、試してみてね~。


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