トキワハゼ(常磐爆)

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ハエドクソウ科サギゴケ属花期4~11月

オニギリ博士~ちっちゃい紫色のお花が咲いているよ
なんだか、べぇ~ってしているみたいなお花だよ
あっちこっちであっかんべぇ~

それは、トキワハゼの事だね。
その通り、このちいさくてかわいい花の特徴は
唇形花と呼ばれる唇の様な形をしていること
唇形で上唇と下唇に分かれていて、上唇は2裂
下唇は3裂して広がり、下唇の中央には
黄色い模様があってチャーミングだね。
全体的に淡い紫色で、上唇の方がやや濃い紫色だ
花の奥に雄蕊と雌蕊があって
虫たちを引き寄せる虫媒花なんだ。
トキワハゼのポリネーター(花粉媒介者)は
主に小型の昆虫達で、小型の蜂達は
トキワハゼの唇形花の下唇にある黄色い模様に
引き寄せられ甘い蜜を分けてもらう代わりに
せっせと花粉を運んでいるんだね。

あのねオニギリ博士、よく観ると緑色した
お星さまの様な葉っぱが花の近くにあるけど
真ん中が膨らんで実があるみたいだよ

パツオ君、よく観察したね~
そうなんだ、あれがトキワハゼの果実なんだよ。
受粉後、花が落ちると星みたいな形の萼片が残って
その中心に種子を蓄えた果実ができるんだ。
トキワハゼの「ハゼ」は「爆ぜる」で果実が
弾ける事を表していて、果実の生長段階で水分が
果実内に吸収されて細胞壁に圧力が掛かり
その結果、圧力が限界を超えると薄膜の外皮を
破って種子が弾け飛ぶんだ。
因みに、名前の「トキワ」は一年中緑を
保つことを表しているんだよ。

オニギリ博士~向こうで、もう少し大きい花を
みつけたよ、色も濃かったような…
ひょっとして、別の子かな?

それは、ムラサキサギゴケだね、よく似ているだろ
「コケ」ってついているけど苔じゃないよ。
区別の仕方は、トキワハゼの花は1㎝程だけど
ムラサキサギゴケの花は1.5~2.0㎝程と
大きめだから、少し大きいかなって思ったら
ムラサキサギゴケの可能性が高いかな。
花の色もムラサキサギゴケの方が濃い紫色だね
あとね、ムラサキサギゴケは地面を這う様に
広がる匍匐茎で大きくなるんだけど
トキワハゼは匍匐茎を出さないんだよ。
これは少し判断が難しいけどね。

パパさんが言ってたけど、匍匐前進といえば
史村 翔原作 すぎむらしんいち作画の
「右向け左!」やろ、1989年から1991年まで
週間ヤングマガジンに連載された自衛隊
ギャグマンガやね。
主人公坂田光男が、恋人純子の美容室開業資金
300万円を稼ぐために陸上自衛隊に入隊
それから始まるドタバタ青春ストーリー!!
そもそも、この純子のとんでもない浮気性に
振り回されるんやけど、これがかなりの美人
やから始末が悪いわな。
原作者史村翔は航空自衛隊に在職した経験があって
「半分実話」との事や。
「右向け左!自衛隊へ行こう」のタイトルで
劇場版が1作と実写版ビデオが2作製作されている
から機会があれば観てみてね~


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