ヒヤシンス(風信子)

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キジカクシ科ヒヤシンス属花期3~4月

今朝の散歩でヒヤシンスを園芸店で見掛けたよ
原産国は地中海東部沿岸、トルコ・イラン等
日本へは1863年フランスから来たんだ
18世紀頃オランダで盛んに改良されて
現在、栽培されているのは地中海北東部原産の
ダッチヒヤシンスという品種で人気があるよ

ヒヤシンスは、いろんな色があって楽しいわ
背が高い品種や、低い品種、花が多いものもあれば
花数が少なくてかわいいお花だったり
どれも魅力的なお花よね

そうなんだ、ヒヤシンスの原種は青紫色で
赤や白など他の色は園芸品種になるんだよ
ダッチ系ヒヤシンスは花数が多くて豪華だね
ローマン系ヒヤシンスは花数が少なく
楚々とした花が園芸店で人気だよ

そんなヒヤシンスも名前の由来には
悲しい物語があるの
ギリシャ神話によるとスパルタの王アミュクラスの
息子で美青年のヒュアキントスは、その美貌で
多くの神々を魅了していたの
中でも、医学の神アポロンと西風の神ゼピュロスは
ヒュアキントスに恋をしていたわ
或る日、アポロンとヒュアキントスが仲良く
円盤投げをして遊んでいると、その光景を見た
ゼピュロスは嫉妬のあまり強い風を吹かせ
円盤の軌道を変えて、有ろう事かヒュアキントスの
額に直撃させたの
ヒュアキントスは重傷を負い、医学の神アポロンは
必死に助けようとしたけれど、命を救う事は
できなかったの、ヒュアキントスの死を悲しむ
アポロンは、彼の血が流れた場所に美しい花を咲かせ
この花は春を象徴する花となり
ヒュアキントス(ヒヤシンス)と名付けられたのよ
今も昔も、嫉妬心は往々にして悲しい結果が
待っているのね、それにしてもギリシャ神話には
美青年がよく登場するわ~

すこしフォローすると、古代ギリシャでは
同性愛が文化や社会的関係の中で美徳とされて
成人男性と若年男性との関係が、教育的かつ
情緒的な絆と認識され、このような関係を
「パイデラスティア」といって師弟関係の側面
でもあったんだって
ヒヤシンスは、この悲劇的な物語から、その名を
受け継ぎ、アポロンとヒュアキントスの美しい
友情と哀しみを象徴しているんだね
最後に、ヒヤシンスにはアルカロイドの一種
リコリンが含まれ人間の場合2~3gで中毒症状
10gで致死量となり、イヌやネコの場合は
摂取すると、嘔吐・下痢・筋肉の痙攣・心臓異常等
危険な状態になる可能性が高いので、ペットがいる
家庭では、ヒヤシンスの管理は特に注意してね
そう言えば、たばこ屋の迷犬レモンの所にも
たくさん咲いていた様な気がするけど…


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