イチョウ(銀杏)

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イチョウ科イチョウ属花期4~5月

この時期、公園なんかで散歩していると
独特のにおいと黄金色の絨毯が敷かれて
さぁて寒くなるぞっと身が引き締まる
そんな演出の立役者イチョウだよ
世界最古の現生樹種のひとつ
イチョウの仲間は約2億9900万年から
2億5190万年前のペルム紀に出現
恐竜が闊歩したジュラ紀まで全世界で
繁茂したんだ

恐竜スッゲェ~!
ヴェロキラプトルも幹の周りを走ったかな?
プテラノドンも太い枝に止まった?
トリケラトプスも食中毒を起こしてた?

う~んスティーブンに聞いといて
新生代(6500万年前)に入ると全世界で
姿を消して、日本でも約100万年前に
一度姿を消しているんだ
さぁてここからはマニアックな内容に
なりそうだからスーパーシャケオニギリの
出番だね 変身!(オニギリ博士は
話しが複雑になりそうだとスーパーシャケオニギリに
変身するのであった 3分間だけよ)

イチョウは雌雄異株の落葉高木で
樹高40~45m、幹の直径が4~5mに達するよ
原産国は中国ではないかと考えられて
日本へ伝来した時期は諸説あって不明
幹の周りが10mを超す巨木が各地に点在
して、老木の幹や枝には円錐状の気根の
様な突起が生じ「イチョウの乳」と言うんだ
若い段階で「イチョウの乳」がある木は
チチイチョウ(乳銀杏)と呼ばれ
安産や子育ての信仰対象となっているよ
イチョウの乳の内部は多量の澱粉を含んでいて
何故、イチョウの乳ができるのか
その役割や機能は分かっていないんだ
イチョウは風媒花で、風によって花粉が
胚珠(種子になる部分)の先端にある
珠孔から滲み出る受粉液まで届き
液によって珠孔内部に取り込まれて
約5ヶ月間保持され、この間胚珠は
直径2㎝程度まで生長するんだ
花粉は、花粉管を伸ばし、花粉内部で
通常2個の精子がつくられ、9~10月頃
成熟した精子は1個のみ造卵器まで
自力で泳ぎ受精するんだ…なんか凄いね
そして、10~11月に成熟した種子が周りに
落ちてゆくんだね
これらは、1895年帝国大学(現東京大学)
理科大学植物教室助手 平瀬作五郎が
鞭毛によって泳ぐイチョウの精子を
発見したことにより分かったんだ
この発見は、世界的に高く評価され
この時のイチョウは小石川動物園の
園内にある雌木で今も現存しているよ
因みに、これらの生殖はソテツ(蘇鉄)も
同じプロセスなんだよ
イチョウの英名は maidenhair tree
maidenとは処女という意味もあり
葉の型が下半身の逆三角形と似ているから
なんだって…説明しずらいなぁ…

イチョウは火や大気汚染・病害虫に強いから
街路樹や学校・公共施設の植栽樹に
利用されているね
日本各地に樹齢1000年以上とされる
巨樹があって蘇鉄と共に天然記念物に
指定されているよ
9~11月はギンナンの旬の時期となり
ギンナンには豊富な澱粉が含まれて
軽く炙ってお酒のおつまみにしたり
茶碗蒸しに入っていたら嬉しいよね
でも、メチルピリドキシンが含まれているから
大量に食べると痙攣を引き起こす場合が
あるから気を付けなくっちゃ
古くは食糧難の時の備蓄食糧だったらしいよ
愛知県は稲沢市が日本一の生産地だ
種子の外皮にはギンコール酸が含まれ
これはウルシのウルシオールに似ていて
かぶれや皮膚炎を起こす危険性があるよ
今回は、イチョウについてお話をしたけど
まだまだ奥が深くって…
民俗や文学・自治体との関わり等
どれだけページがあっても足りないなぁ
取り敢えず、今回はここまでね

みつけた場所 守谷市城址公園


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