ノウゼンカズラ(凌霄花)

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ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属花期7~8月

午前中の散歩でみつけたノウゼンカズラのお話しだ
原産地は中国で平安時代西暦794年~1185年頃
既に日本へ来ていたんだ
漢名が「凌霄花」
凌(リョウ)は  抜きんでる 超える
霄(ショウ)は  大空    天
という意味があって凌霄花は「大空を超える花」
という意味になるんだ
樹勢が非常に強く、他の物に付着根でくっついて
くねくねしながら3m~10mにも生長するから
この名がついたんだろうね

知ってるよ、近所の大きな屋敷の木に絡まって
橙色のお花がいっぱい咲いてるよ

あぁ あそこの屋敷だね、多分家主は苦労している
だろうなぁ~
英名は花の形から trumpet vine(トランペットの
蔓)と呼ばれているよ

ノウゼンカズラは、その繁殖力の強さで
こぼれ種からも次々と発芽するし地下茎を
伸ばして広がって行くよ
壁に伸びた蔓を除去しようとすると、壁自体を
痛めてしまう場合もあるから問題だ
じゃあ鉢植えなら大丈夫かといえば、管理を怠ると
鉢の排水穴から太い根が伸びて鉢が動かせなくなり
結局、地植えと同じ状態になっちゃった
なんて笑っちゃう事態もリアルな話しさ
ここまで来たらいっその事、科学の力で
除草剤の出番だと、地上部分に撒いたって
地中に広がる地下茎には遠く及ばないから
再び春が来れば、やぁ元気?とばかりに
ニョキニョキ出て来るって寸法よ

ポテトには、この戦の終わりが見えません
結局、長期戦を制するのは根気でしょうか

う~ん長期戦を覚悟しなくっちゃ勝利はないだろう
ノウゼンカズラの花は漏斗型の花を咲かせて
落花後は周辺を湿らすほどの蜜を出すんだ
この蜜を求めて蜂やメジロが集まるよ
だから、ノウゼンカズラのポリネーター(送粉者)は
鳥類で鳥媒花なんだ
この蜜には弱い毒性があるラパコールが含まれていて
接触により肌が被れたり、眼に入ると炎症を起こす
危険性があるよ
ノウゼンカズラの花を触った手で目をこすると
失明するという迷信が昔からあるけど、実際には
弱毒なので迷信のような事故が起きる可能性は
低いんだって

昔の人はノウゼンカズラが不吉な花と考えて
気持ち悪がったりしたけど、その訳は蔓が伸びて
家中に絡む様が住人の首に巻き付いているように
連想したからなんだって
それと、ノウゼンカズラの花は花弁が一枚ずつ
落ちていくのではなく、椿の様に花ごと落ちるから
その光景が首切りを連想したみたいだよ
ここまで話をして、色々とある花だけど
これらのことを全て理解して地植えをするなら
ボクは止めないよ

… !

みつけた場所 守谷市市内


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