イチジク(無花果・映日果・一熟)

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クワ科イチジク属花期6~9月

今朝からママさんが張り切ってジャム作りを
始めちゃったよ、なんだかヤバいから逃げて来た
ぜぇ~ったい「ポテト~あ~んして」とか言って
パンにつけて食べさそうとするぞ!

それ逃げてきて正解だよ!
イチジクのジャムだろ、ボク達猫には毒性が強く
細胞のDNAを傷つける可能性があるよ
食べると口の中や唇が炎症を起こして大変だぞ
イチジクかぁ…説明が難しくなるぞ…
仕方がない スーパーシャケオニギリだぁ!!
(説明が複雑だったり長くなりそうな時は
オニギリ博士はスーパーシャケオニギリに
変身するのであった!  3分だけよ)

イチジクは日本へ来た当初「唐柿」カラガキ
「南蛮柿」ナンバンガキと呼ばれた時期があったよ
落葉広葉樹で国内では3~5m程だけど
本来は高さ20m 幹の太さ1mの高木になるよ
花期の6~9月に新枝の葉腋に花嚢(一般的には
実と呼ばれる部位)がつき初夏に花嚢の内側に
無数の花(小果)をつけるんだ。
この様な花の咲き方を陰頭花序というんだよ

イチジクの木は雌雄異株で雄木に生えるのが花粉が
できる雄花の花嚢(実)雌木に生えるのが受粉が
できる雌花の花嚢、これらは外見から区別は不可
イチジクのポリネーター(花粉媒介者)は
イチジクコバチで1㎝にも満たない昆虫だよ
イチジクコバチのメスは花粉を抱いてイチジクの
においを頼りにイチジクの実を探し、中に入って
その実が雄花の時は卵を産むことが出来るよ
雌花の実に入った時は、雌花が邪魔になり
卵を産むことが出来ず、受粉だけを行い
その生涯を終えるよ
イチジクコバチのメスが雄花の実に入るか
雌花の実に入るかは50%の確率なんだって
雄花の実の中では先にオスのイチジクコバチが
孵化して、まだ卵の中にいるメスのイチジクコバチと
交尾を行い、産まれて来るメスのイチジクコバチの
ために脱出口を作り、その生涯を終える
産まれてきたメスのイチジクコバチは新しい
花粉を抱いて再びイチジクの実を求め飛び立って
行くんだ。だからイチジクの雄花の実の中は
メスのイチジクコバチ(母)とオスのイチジクコバチ
(子供)の死体が残っているんだよ

という事は、オスのイチジクコバチは外の世界を
知ることなく生涯を終えるんだ…
ボク…猫で良かったよ

イチジクもイチジクコバチも共に生き抜くための
知恵であり、この事を共進化というよ
日本は気候の関係でイチジクコバチはいないから
人間は安心して食べてね
日本のイチジクの品種は受粉によって種子を
作らなくても花嚢が大きくなって熟果になる
品種だから、お店で安心して買ってね


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