ガマ科 ガマ属 花期6~8月
今日は外が雨だから植物教室をしま~す
みんなも元気かな?今日はガマ類のお話しだよ
和名のガマは葉を利用して敷物等を編んだ事から
朝鮮語のカム(材料)が元とする説があるよ
別名はキツネノロウソク(狐の蝋燭)だよ
雰囲気あるよね
川の水際や池・沼のほとりに地下茎で群生するよ
パツオも見たことがありま~す
棒に刺さったチョコバットみたいなのが
いっぱい咲いていました!
は~いパツオ君 今日も元気だね
チョコバットは微妙だけど…
比較的浅い水中の泥の中の根茎から茎が直立して伸び
水面より高い位置に線形の葉が育って
茎の先端に円柱形の花穂をつけるよ
ガマの花穂の上部は雄花穂 下部は雌花穂で
繋がった構造 上部の雄花は開花後中心部の軸を
残す形で散って下部の雌花は茶褐色の「うまい棒」
の様になり結実すると綿のような冠毛のついた
実になって何らかの衝撃や風でフワフワと
広がって行くよ
群生する事により魚や水生昆虫達の避難場所や
住処として機能するんだ
ポテトも見たよ メダカさんがみんなでスイスイ
ザリガニさんもツメを高く上げていたよ
ザリガニさんはポテト君を見て怒っていたのかな?
ガマの仲間はガマが最初に咲いてヒメガマ
コガマの順に咲くよ
それぞれの特徴は 雄花序と雌花序が繋がっていて
雌花序が10㎝~20㎝で穂が一番太いのがガマ
雄花序と雌花序が1㎝程離れていて間の花軸が
見えるのがヒメガマ
雄花序と雌花序が繋がっていて雌花序が
6㎝~10㎝程がコガマの特徴だよ
微妙な違いだけど
よ~く観察すればツクシでも
区別できるかな?
あとは何か役立つ事は
ありませんか?
はい ツクシ君良い質問ですね
ガマ・ヒメガマ・コガマの花粉を集めて
陰干しにしたものが蒲黄(ホオウ)という生薬
蒲黄は止血・すり傷に効くよ
「古事記」の「因幡の白兎」で毛をむしり
とられて赤くなったウサギさんを治すのに
蒲黄を使ったんだ
おもしろい利用法として穂を集めて乾燥させた
ものは蚊取線香の代用品になるんだよ
昔は魚のすり身を細い竹に巻き付けて焼いた
ものをカマボコと呼んでいてガマの穂先と
似ていたため「蒲の穂」が「蒲鉾」の語源に
なったんだって
は~い パツオはカマボコ食べたことあります
カマボコ大好きで~す
はい パツオ君後で食べようね
因みにウナギも昔は筒状に切って棒に刺して
焼いていたんだ この見た目が蒲の穂に
似ているから「蒲焼」と蒲の字を使うように
なったんだって
ちょっと長かったけれど 今日はおしまい
♪ 先生さようなら みなさんさようなら ♪
みつけた場所 守谷市城址公園周辺