パペットになった編み猫たち

甘さの白と影 | 砂糖と甘味料の静かな戦慄

砂糖の歴史を辿ると、白と黒がゆっくり混ざり合う

🐾 添加物3部作の最終回は「砂糖」のお話し
添加物ではないけれど、食べると甘くて幸せ…
でもね、そんな砂糖には想像もつかない
黒い歴史があるんだ。
かつて砂糖は、王侯貴族だけが口にできる”宝石”の
様な存在だったんだけど、ヨーロッパで甘さへの
欲求が膨らむと、砂糖はヨーロッパ帝国に
莫大な利益を生む帝国の燃料へと変貌するんだ。
17世紀にはブラジルを中心に砂糖産業が世界経済の
中心に躍り出て、甘さを求める人々の欲求と共に
海を越え、国境を越えて世界の構造まで変えていくよ

🍰 1493年コロンブスがサトウキビをカリブ海
(イスパニョーラ島)へ持ち込んだことから始まるよ
コロンブスが持ち込んだサトウキビは
カリブ海の気候に非常に適していたことから
ヨーロッパ諸国では一気に砂糖栽培へと傾いていく
カリブ海・ブラジルで砂糖のプランテーションが
急拡大、労働力として先住民たちが酷使され
人口が急速に減少、その穴を埋めるために
アフリカから大量の”奴隷”が連れてこられる事に…
砂糖畑は”命を削る労働”として悪名を轟かせるんだ
ほら、みんなが楽しんでいる甘い砂糖の裏側には
数字にならない”名もなき死”が積み重なっているよ
ヨーロッパ人到来後、先住民は”壊滅的に減少”
主因は天然痘等の新しい病気の蔓延なんだけど
そこに、砂糖プランテーションの重労働・
長時間労働が重なって、弱った体に追い打ちをかけた
という構造。なんだか情景が目に浮かぶ様…

🍭 時を経て1943年にはアメリカで砂糖業界の団体
Sugar Research Foundation(SRF)が設立
アメリカの主要砂糖企業が加盟する業界団体で
砂糖精製企業・砂糖ビート農家・サトウキビ農園
加工業者・流通企業など142,000以上の生産者
加工業者が含まれる怪物団体が誕生したんだ。

🍩1960年代SRFはハーバードの研究者に潤沢な資金を
提供して、当時囁かれていた”脂肪=悪”の流れを利用
砂糖への批判を逸らすために
「太るのは、カロリーが悪いんだよね」っていう
イメージをつくり上げ、世論を誘導したんだ。
その膨大な資金力の誘導は、ボクたちの食卓の常識を
形づくり「太るのは、カロリーのせい」という言葉が
当たり前の様に広まっていったんだ…。

🍦 そして現在、砂糖に変わって頭角を表すのが
合成甘味料だよね、歴史は意外と古くって
1879年にアメリカの研究者がサッカリンを
偶然発見したのが始まりで、砂糖の数百倍も甘いのに
カロリーはほぼゼロ、貧困層や糖尿病患者の
「安価な甘さ」として広まって行ったんだ。
第一次・第二次世界大戦の砂糖不足でサッカリンが
”代用甘味料”として一気に市民権を得たよ。
シクラメート(砂糖の30~50倍の甘さ)の登場で
ダイエットコーラやダイエットソーダが大ヒット
甘さと痩せたい願望が結びついちゃった。
でも、1970年代にサッカリンやシクラメートに
発がん性疑惑が出て規制・警告文表示・一部禁止に
でも、ダイエット志向は止まんない。
そして時代は”より自然に・より安全に・より甘く”
アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロース
きっと何処かで聞いたことがある面々が登場。
砂糖の数十倍~数百倍の甘さを持ち、飲料・お菓子
ヨーグルト等あらゆる「カロリーオフ」商品に
入り込んでいるよね、近年ではステビアや
モンクフルーツ等「天然系だけど低カロリー」も
同じ文脈で広く使われているよ。
こんな新顔も、良い事ばかりじゃないんだな…。

🍧 ちょっとの量で、めっちゃ甘くてカロリーゼロ
「だったら良いことずくめじゃない」なんて
言ってる場合じゃないのかも…。
合成甘味料は、舌では「甘~い」と感じているのに
実際にはカロリー(エネルギー)が入ってこない
脳は食べた瞬間「甘い=エネルギーが来る」と期待
でも、血糖もエネルギーも、ほとんど増えない
その「期待と現実のズレ」が報酬系・食欲調整に
影響すると考えられているんだ、この事は
脳にとって”甘さの空振り”を繰り返す事となり
「もっと甘いものを」「もっと食べたい」という
衝動に駆られる可能性が指摘されているんだ。
そして、合成甘味料の一部は腸内細菌の構成を変え
ブドウ糖代謝やインスリン感受性に悪影響を及ぼす
可能性が議論されているよ。これは、合成甘味料
常用者に体重増加、糖代謝異常との関連が示唆される
報告もあり、長期的には代謝リスクを
「上げてるんちゃうか?」っていう疑問が
拭い切れないんだって…。

🧁 合成甘味料が子供に与える影響は深刻かも…。
(以下は最新研究ベースだけど「まだ議論中」
「長期データが不足」という前提でお話しするね)

🍫子どもの脳は「甘さ=エネルギー」という学習を
行う時期、でも合成甘味料は”甘いのにエネルギーが
入ってこない”そんな状況が続くと
〇 甘さに対する感受性が変わる
〇 本物の甘さ(砂糖)を強く求める様になる
〇 食欲調整の仕組みに影響する可能性

🍮子供の腸内細菌は発達途中、とってもデリケート
なのに合成甘味料の一部は
〇 腸内細菌の構成を変える
〇 ブドウ糖代謝に影響する
〇 インスリン反応に変化を与える
と言った可能性が議論されているんだ、まだ決定では
ないけれど、子供って影響を受けやすいよね。

🍨 肥満リスクとの関係(逆効果じゃない?)
〇 合成甘味料を常用する子供に体重増加との関連
〇 甘味への嗜好が強まり、結果的に摂取量が増える
といった報告があり”痩せるための甘味料”が逆に
太りやすさにつながる可能性があるんだって。

🎂子供向け食品への”過剰な混入”が問題
アメリカ小児学会(AAP)は、子供向け食品に
合成甘味料が急増していることを懸念
ゼロカロリー飲料・低糖ヨーグルト・スナック
ジャム・ゼリー・学校給食向け食品などに
広く使われていて、親が気付かずに摂取している
ケースが多いんだって…。

🐾添加物を全面否定するつもりはないんだけど
何も知らずに、輝く未来がある子供達に
足枷をはめるのは悲しすぎるし、ましてや良かれと
思っていたことが、真逆の結果を生むなんて
あってはならないはず…、安心できる未来のため
ちょっぴり意識すれば良いかもね。
 今回で、添加物シリーズ三部作が終了するんだけど
壁の上で箱座りをしながらお話ししているボクも
静かに影を落とす添加物の問題は、思わず壁から
ずり落ちそうになったぐらいドキッとしたよ。
さて、次回の「ねこ路コラム」は
「香害ってどうなの?」を箱座りをしながら
ゆるゆるとお話しするよ、カウチに煎餅でも
用意して、かじりながら待てっ(笑)

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